投資信託やETFを買っているにも関わらず、個別株を持たないと所有欲を満たせない男もぐすけです。
元々約7年前に投資を始めたきっかけは、「銀行に預けるより株持ってた方がいいじゃん!!」という非常に安直な理由で、日本の高配当株や、優待株を買いあさってました。
銀行に預けていても、利息は0.001%とかですからね~
もちろん今でも高配当ETFを中心に、この美しき残酷な世界のオアシスとして、心の拠り所にしています。
そんな高配当株好きのボクですが、無配当の個別株を2社ほど保有しています。
それがテスラ【TSLA】とgoogle【GOOGL】です。
個別株はそんなに大きな金額を投資していないものの、現状この2社でポートフォリオの半分を占めています。
今回はこれまでの実績や将来の見通し、また高配当投資家のボクがなぜ無配のgoogleへ投資をするのかについてまとめていこうと思います!
会社概要
一応現在投資できるのはgoogleの親会社であるアルファベット【GOOG・GOOGL】ですが、ややこしいのでgoogleに統一しますね。
もはやgoogleに依存しきっている我々ですが、改めてどんなことをしている会社なのか整理しておきましょう。
googleについて
一言でいうのは難しいですが、googleは「世界最大級のIT企業」です。
世界での検索エンジンのシェア率は約9割とも言われており、日本のyahooの検索エンジンですら、googleを利用しているほど。
その他にも様々な分野への投資を繰り返し、GAFAMと称される今ですらさらなる成長を続けております。
googleの事業部門は主に2つで、google事業とその他です。
google事業
googleの中心となる事業で、売上の99%以上を占めています。
googleの検索エンジン、Youtube、Android、chromebook、クラウドなど、挙げればキリがないほど様々なサービスを提供しています。
google mapsやスプレッドシートは毎日使ってますね~
「Youtuber」なんて最新のなりたい職業ランキングでも1位だからね。いち企業のサービスがなりたい職業ってよく考えたらおかしいよね。
Androidは2005年に、Youtubeは2006年に買収しており、現在も事業投資にも積極的です。
どれだけ効率良く利益を上げられるかの指標であるROE(自己資本利益率)は、10%近くあれば超優良と言われているところ、googleはなんと30%を超えています。
日本企業の平均ROEは5~6%ですから、googleは日本企業の6倍稼げる会社ってことですね。
その他
google事業以外の総称で、売上は全体の1%未満です。
ムーンショットと言われる主に次世代ビジネスの育成を行う部門で、自動運転車を開発する「Waymo」、医療技術の研究開発を行う「Calico」、ライフサイエンス研究の「Verily」、AI開発企業の「DeepMind」などが該当します。
Waymoはすでにサンフランシスコやアリゾナでも公道でテスト運転をしてますし、DeepMindによるAI技術の進歩も、特に医療分野において期待されています。
ビジネスモデル
様々な事業を行っているgoogleですが、意外にも収益の約8割は広告収入によるものです。
広告の種類にも2種類あって、一つ目は自社商品やサービスの認知を広めたい会社がgoogleに費用を払い、インターネットを通して広告するgoogle広告です。
検索したら上の方にでてくるアレですね!!
先ほどお伝えした通り検索エンジンのシェアは9割と言われてますから、占有率が極めて高く独占的なビジネスであることが分かります。
もう一つはアドセンス広告です。
成果報酬型広告と言われるもので、インターネット上に広告されているものをクリックしたり、商品を購入したりすると、1クリック何円、購入費用の何%という形で広告主から支払われます。
これがアフィリエイトという形で何年も前からブロガーの間で爆発的に増えており、googleの売上増加の後押しをしています。
アフィリエイトで月100万円とかよく聞きますからね~。
オンライン広告の市場は年々成長率は鈍化していくものの、2023年に517ビリオン(5,170億ドル)にもなると言われており、世界各国で利用されているgoogleはその恩恵を受けることができますね。
残り2割はchromebookやAndroidなどのハードウェアの販売、googleクラウド、googleplay(アプリ販売のプラットフォーム)などの収益です。
売上の2割と聞くと少ないな~って思いますが2020年通期の売上高が1,825億ドルですから、2割といっても相当大きな額ですね。
日本だとiPhoneユーザーがかなり多いので意外かもしれませんが、AndroidのOSシェア率は全世界で約7割以上もあります。
ええっ!?
絶対にiPhoneのほうが多いと思ってました…
やっぱり日本人はブランド志向が強いんですかね~
googleクラウドのシェアは世界第3位で約7%、chromebookは5位にも入っていませんが、逆にまだ伸びしろがあるとも言えますね。
株価
基本情報
2021年12月現在で、約2,800ドル付近で推移しています。
10年以上の長期チャートで見てみると、S&P500を大きくアウトパフォームしています。
特にコロナ以降の伸びがえげつないですね…
伸び率もそうだけど、1年を通して低迷期がないってのはやっぱり異常だね。
業績
はい、最強ですね。
売上高、営業利益ともにキレイな右肩上がりです。
細かい部門別の数字は決算書を見ないと分かりませんが、とりわけYoutubeは絶好調で、7~9月の3か月だけで72億500万ドルの売上を上げています。
単純な比較はできませんが、下の図の四半期実績はネットフリックス【NFLX】のものです。同じ時期の同社全体の売上が約74億ドルですから、この実績がいかにヤバいかが分かります笑
じゃあ今のgoogleを支えているのはYoutubeによる収益なんですね~
いや、2021年の第3Qでいうと、全体の売上が651億ドルあるうちYoutubeの売上が74億ドルだから、たったの11%ちょっとだよ。
えっ!?
ネットフリックスが10社集まってやっとgoogleができるレベルですか…
やっぱりgoogleって異常ですね。
こちらのグラフはマネックス証券の銘柄スカウターを利用しています。
正直このツールを使うためだけに口座開設するのもアリなくらい使いやすいので、かなりおススメです。
配当実績
googleには、過去の配当実績はありません。
配当がないんじゃ何を楽しみにすればいいんですか~!?
ただ株主還元は配当だけじゃなく、自社株買いという方法もあるよ。直近5年では物凄い金額で自社株買いを行っているね!
◆500億ドルの自社株買い
・Alphabet(Google持株会社)は好決算(下記)とともに500億ドルを上限とする自社株買い発表
・収益の株主還元を年々強める
・2019年まで米企業は自社株買いを積極化したが、20年はコロナの影響で減少
・米企業全体で再び増えれば、新たな投資や消費を刺激する可能性も https://t.co/mcMSJWVYCL pic.twitter.com/rw3r1bG4KZ— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) April 27, 2021
500億ドルですって…
因みに日本で一番自社株買いを行っている会社はどこの会社でいくらくらいなんですか~?
1位はトヨタ自動車で5,000億円くらいだよ。
これでもめちゃくちゃスゴイんだけど、googleと比べるとまさに桁が違うね。
強みや将来性
圧倒的な市場占有率、参入障壁
長期投資をするうえで一番大事にしたい部分です。
今や昔の電気、ガス、水道のように、今ではインターネットはデジタルインフラとなっています。
スマホ、パソコンは毎日使いますし、本を読むのだって音楽を聴くのだってスマホ一つで完結してますよね。
そんなgoogleのスマホOSのシェアは7割、検索エンジンは9割、動画共有サービス(Youtube)は8割超と、圧倒的なシェアを獲得しています。
今更「googleに勝てるOSを作ろう!!」とか、「検索エンジンを作ろう!!」とは思わないですよね。これまで莫大な金額の投資と年数を経て今に至ってるわけですから、勝負は目に見えてます。
google mapsやスプレッドシートは毎日のように使いますし、年々使えるサービスが増え、依存度が増してきている気さえします。
不安に感じることがあるとすれば、独占禁止法違反による締め付け強化か、デジテル課税の導入くらいじゃないですかね。
先を見据えた事業投資
AndroidやYoutubeの買収は比較的有名ですが、googleは目に見えないところで数々の企業買収を繰り返してます。
wikiにもまとめられていましたが、20年で243社もありました!!
M&Aを繰り返し行うことによって様々な新しいサービスが生まれ、さらなるビジネスを拡大し続けています。
googleは超大型テック企業となった今でも、毎年300億ドル近い投資を行っています。まあこれほど投資にお金が回せるほど営業キャッシュフローがガッツリ出ており、財務状況が健全っていうのもありますけどね。
有名なところで言えば、フェイスブックと共同で行っている海底ケーブルの建設、クラウドゲームサービスのStadia、自動運転開発のWaymo、AI開発のDeepMindだったりと様々です。
現状に満足せず、さらに高みを目指す感じがすごい好きです!!
まとめ
短期で見れば50日の移動平均線にタッチしてますし、割安感を測るPERもGAFAMの中では27倍と割安ですから、今入るのも面白いかもしれませんね!!
アップル | フェイスブック | アマゾン | マイクロソフト | テスラ | |
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27.6倍 | 29.5倍 | 22.7倍 | 67倍 | 36.5倍 | 327.6倍 |
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