米国株は長期で持てば株価の成長が期待できる、株主還元の意識が高いなど様々な魅力がありますが、配当大好き高配当投資家であるボク的には、四半期ごとに配当金がもらえるというのが一番嬉しいメリットです。
日本株は年に2回配当が一般的ですからね~
しかも日本と違って比較的決算月がバラバラだから、配当月が違う銘柄を3つ買うだけで、毎月配当がもらえるオリジナルのポートフォリオが完成するよ!!
今回はそんな米国株のメリットを活かし、毎月配当金をもらうための銘柄選びの注意点や、配当月別にグループ分けをしてオリジナルのポートフォリオを作成しやすいようにまとめてみました。
最後にボクのポートフォリオも公開するので、気になる方はぜひ参考にしてみてください!!
銘柄の選び方
いくら米国株が優秀だからといって、適当に選べばいいという訳ではありません。
特に以下の3点に注意すれば、長期的に安定した配当を受け取ることができます。
連続増配株から選ぶ
一つ目は、連続増配株から選ぶということです。
連続増配株とは配当額を毎年増やし続けている銘柄のことですが、アメリカには配当貴族と呼ばれる25年以上連続して増配し続けている企業が60社以上もあり、連続増配銘柄からポートフォリオに組み込むことによって、安定して配当をもらえる可能性がグンと高くなります。
25年以上も利益を伸ばし続けているってコトですよね…
さすが経済の中心アメリカです!!
また利益を伸ばし続けているということは、株価の売却益も期待できますし、年々配当金の額が増えていくのは嬉しいものです。
一方日本で配当貴族になる銘柄は花王【4452】の1社のみなので、株主還元意識の高い米国株でポートフォリオを組むのがいかに大事かが分かりますね。
セクターを分散させる
2つ目は、セクターを分散させることです。
「タマゴを一つのカゴに盛るな」という格言があるように、いくら連続増配株と言っても少ない銘柄への集中投資や、偏ったセクターに投資をするのは危険です。
1つのセクターに集中投資していると、そのセクターがなんらかの影響で大打撃を受けて株価が下落した場合、資産とメンタルのダブルパンチを受けることになってしまいます。
投資の基本は分散投資ですね!!
金融やエネルギーなど一つのセクターがダメでも、情報技術や通信など他のセクターでカバーできるようなポートフォリオにしておくと、日々の株価変動を気にせず安心して長期保有することができます。
米国株のセクターの特徴や主要銘柄については、こちらを参考にしてみてください。
利回りが高すぎる銘柄は避ける
3つ目は、利回りが高すぎる銘柄は避けることです。
えっ!?
配当が多いほうが嬉しいじゃないですか~!
先輩も高配当株好きなんですよね!?
高配当株は好きだし実際に投資もしてるけど、JTのように配当性向が高すぎて減配発表→株価急落なんてこともあるから、タバコ、エネルギー、公益なんかの高配当株が多いセクターへの投資割合は少なめにするのが良いかもしれないね。
米国株の配当月一覧
じゃあ実際に配当がもらえる月別にグループ分けしてみよう!
全部の銘柄を挙げるとキリがないから、S&P500の中で増配年数が約10年以上の銘柄に絞ってピックアップしてみたよ!
1,4,7,10月配当グループ
ティッカー | 銘柄名 | 株価 | 利回り | 増配年数 | セクター |
---|---|---|---|---|---|
MO | アルトリア・グループ | $48 | 7.4% | 52年 | 生活必需品 |
PM | フィリップモリス | $96 | 5.2% | 52年 | 生活必需品 |
KMB | キンバリー・クラーク | $133 | 3.4% | 49年 | 生活必需品 |
NKE | ナイキ | $163 | 0.6% | 19年 | 一般消費財 |
CSCO | シスコ | $55 | 2.6% | 10年 | 情報技術 |
MRK | メルク | $82 | 3.1% | 10年 | ヘルスケア |
まずは1,4,7,10月グループですね!
ナイキはもちろん知ってますし、シスコも名前は聞いたことあります!
アルトリア、フィリップモリスはタバコの製造・販売などを行っている会社で、連続増配年数は驚愕の52年!!ただタバコ産業は時代に逆風だから、集中投資はおススメできないかな。
キンバリー・クラークはおむつやティッシュペーパーなどの紙を製造している会社で、メルクはワクチンで有名なファイザー、バンドエイドヤコンタクトのジョンソンエンドジョンソンなどに次ぐ、世界で有数の製薬会社だよ。
以外と知らない会社っていっぱいあるんですね~!!
この中で先輩のおススメはどれですか~?
この中だとナイキとかいいんじゃないかな?
増配年数も20年近くあるし、配当性向も約30%と余力あり。
チャートもキレイに伸びてるし、何より日本にいても情報が入ってくるから買いやすいよね!
2,5,8,11月配当グループ
ティッカー | 銘柄名 | 株価 | 利回り | 増配年数 | セクター |
---|---|---|---|---|---|
PG | P&G | $142 | 2.4% | 65年 | 生活必需品 |
CAT | キャタピラー | $204 | 2.1% | 27年 | 資本財 |
COST | コストコ | $491 | 0.6% | 18年 | 生活必需品 |
VZ | ベライゾン | $53 | 4.7% | 15年 | 通信 |
ACN | アクセンチュア | $358 | 1.0% | 12年 | 情報技術 |
MA | マスターカード | $335 | 0.5% | 10年 | 情報技術 |
APPL | アップル | $150 | 0.5% | 10年 | 情報技術 |
次は2,5,8,11月グループです!
P&Gやコストコ、マスターカードやアップルなど、知ってる会社がいっぱいあります!
特にP&Gは65年も増配を続けている配当王銘柄だよ!!
この中だとおススメはどれでしょう?
やっぱりP&Gとアップルは外せないんじゃない?
P&Gは生活必需品として世界でなくてはならないものになってるし、iPhoneも今や世界のインフラだからね。
特にアップルはiPhoneだけじゃなくて、アップルストアなどのサービス部門の売上比率が伸びているのも個人的には大きいかな。
株価は5年間で4倍以上にも成長しているよ!
3,6,9,12月配当グループ
ティッカー | 銘柄名 | 株価 | 利回り | 増配年数 | セクター |
---|---|---|---|---|---|
MMM | スリーエム | $180 | 3.3% | 63年 | 資本財 |
JNJ | ジョンソンエンドジョンソン | $163 | 2.6% | 59年 | ヘルスケア |
MCD | マクドナルド | $250 | 2.2% | 45年 | 一般消費財 |
CVX | シェブロン | $114 | 4.6% | 34年 | エネルギー |
SO | サザン・カンパニー | $62 | 4.2% | 20年 | 公益 |
MSFT | マイクロソフト | $330 | 0.75% | 19年 | 情報技術 |
V | ビザ | $212 | 0.71% | 12年 | 情報技術 |
PFE | ファイザー | $43 | 3.5% | 12年 | ヘルスケア |
HD | ホームデポ | $366 | 1.8% | 12年 | 一般消費財 |
UNH | ユナイテッドヘルス | $454 | 1.2% | 12年 | ヘルスケア |
GS | ゴールドマンサックス | $416 | 1.9% | 10年 | 金融 |
最後は3,6,9,12月グループですね!
なんかこのグループだけやたら数が多くないですか~?
日本の決算月が3月に多いように、アメリカでは12月が本決算の企業が多いんだ!
甲子園で言う神奈川予選並みの激戦区だね!
マイクロソフトとかビザとかの情報技術セクターは配当を出さないイメージでしたが、意外にも10年以上連続で増配しているんですね!!
マイクロソフト(MSFT)もビザ(V)も、あのS&P500(VOO)をアウトパフォームしている化け物銘柄だから、利回りは低いけどぜひポートフォリオに組み入れたい銘柄の一つかな!
変則月配当グループ
ティッカー | 銘柄名 | 株価 | 利回り | 増配年数 | セクター | 配当月 |
---|---|---|---|---|---|---|
KO | コカ・コーラ | $56 | 3% | 59年 | 生活必需品 | 4,7,10,12月 |
PEP | ペプシコ | $161 | 2.6% | 49年 | 生活必需品 | 1,3,6,9月 |
WMT | ウォルマート | $149 | 1.4% | 48年 | 生活必需品 | 1,4,6,9月 |
最後に上記の3つに当てはまらない、変則月グループだよ。
コカ・コーラとペプシコは仲がいいんですね笑
ホントはディズニー(DIS)も変則月グループで、去年まで9年連続で増配していたんだけど、今は無配当になっちゃったんだ…
次はこれらの配当月グループを組み合わせて、オリジナルのポートフォリオを作ってみましょう!!
米国株を始めるなら、SBI証券がおススメです。
手数料も業界最安ですし、住信SBIネット銀行と組み合わせることで、ドルへの転換も格安に抑えることができます。
オリジナルポートフォリオを作る
先ほどの3グループの中から1銘柄ずつポートフォリオに組み入れれば、たったそれだけで毎月配当金が入ってくるオリジナルのポートフォリオが完成します。
1,4,7,10月グループからはアルトリア(MO)、2,5,8,11月はベライゾン(VZ)、3,6,9,12月はスリーエム(MMM)といった具合ですね。
この3銘柄に100万円投資をすれば、月々約3,500円の配当を受け取れるようになるよ!
後は個人の好きなようにセクター、銘柄を分散させて、毎月配当が入ってくるのを楽しみに待ちましょう!笑
一般的に個人が保有する銘柄数は、10~20銘柄くらいが良いとされています。
成長が期待できる情報技術の銘柄と、利回りが高いエネルギー銘柄を組み合わせて、キャピタルとインカムのイイトコ取りなんてことも…!!
注意点
- 個別株なので、投資信託やETFとは違いリスクはつきもの
- 銘柄を増やしすぎるとリターンは低くなり、管理も大変
- 連続増配がストップしたら、潔く売るものいいかも
いくら銘柄やセクターを分散させた連続増配銘柄だとしても、何年も保有していれば大きく下落する局面は絶対にきます。
核となる部分は投資信託やETFへ投資をし、資産の一部を個別株にすると、よりリスクが取れるようになるので良いかもしれません。
投資信託やETFは、将来を信じてずっと保有しているだけでいいですからね~
また個別株は決算が非常に大事なので、銘柄数を増やしすぎると管理が大変になり、銘柄分析がおざなりになってしまうかもしれません。
そんな時は、連続増配年数がストップしたら売るというのをマイルールにして、自分なりに投資を楽しむのもいいかもしれませんね!
管理人の米国株ポートフォリオ
最後にボクの米国個別株ポートフォリオをお見せするので、ちょっとでも参考になったら嬉しいです!
テスラ以外は全て連続増配銘柄になっていて、MRKやJNJ、PGやVZなど景気にあまり左右されないような銘柄を多めに保有するように意識しています。
ただこのテスラへの偏りはどうなんでしょう…
こちらは一番新しい全体のポートフォリオですね。
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